エアコンクリーニングを頼みたいけど、どうやって業者を選べばいいの?
以前の業者は良くなかったから、今度こそは失敗したくない⋯。
今回は、そんなあなたに向けた記事です。
エアコンというのは比較的高価ですし、壁や天井に取り付けてあるものなので、簡単に買い替えることができない商品ですよね。
少しでも長く健康的に使うため、定期的にクリーニングすることはとても重要なのですが、エアコンクリーニングの業者選びを間違えてしまうと、後々のトラブルに発展するおそれがあります。
悪質な業者に当たると、後から高額な料金を請求されたり、壁や床を傷つけられたりと、さまざまなトラブルにつながってしまうことも。
ですので、悪質な業者を選んでしまわないよう業者選びは慎重になる必要があります。
今回は、エアコンクリーニング業界で10年間、最前線で戦ってきた筆者が断言する、失敗しないエアコンクリーニング業者の選び方を徹底解説します。
この記事を読めば、エアコンクリーニングに失敗しないための知識が身に付くだけでなく、悪質な業者を避け、依頼すべき優良業者を見分けることができるようになるでしょう。
- エアコンクリーニングに失敗しないための知識が身に付く
- 悪質なエアコンクリーニング業者の見分け方がわかる
- 信頼できる業者の特徴がわかる
- エアコンクリーニングのよくあるトラブルが分かる
最初に結論を言いますと、失敗しないエアコンクリーニング業者の特徴は以下の通りです。
- 安すぎず高すぎない価格の業者
- 価格が明瞭な業者
- 口コミ評価が高く豊富な業者
- お掃除機能付きエアコンに対応可能な業者
- 補償制度や損害保険に対応している業者
安すぎず高すぎない価格の業者
エアコンクリーニングの1台あたりの料金相場は、通常の壁掛け型で8,000円〜14,000円、自動お掃除付きで14,000円〜22,000円くらいです。
テレビCMなどでよく見かける大手業者の料金は高めで、個人業者の場合は安めに設定してあるケースが多いのですが、相場より極端に安すぎたり高すぎる業者には注意が必要です。
安すぎる料金には必ず理由がある
ええ⋯?値段が安い方が良いに決まってるよね?
実はそうではないんですよ。エアコンクリーニングは人間が行うサービスなので、安い分だけ品質が悪くなることもあるんです。
例えば、家電製品や家具などの商品であれば、同じ商品であれば安くても品質は変わりませんので、1円でも安く買えるほうがおトクですよね。
一方、エアコンクリーニングは人間が行うサービスなので、費用のほとんどを人件費が占めています。
ですので、値段が下がった分だけ件数をこなさなければならなかったり、人件費の安いアルバイトスタッフが来てしまったりと⋯結果としてサービスの品質が悪くなってしまうこともあるのです。
前の業者も安かったけど、ものすごく忙しそうにバタバタしてたね⋯作業の説明もほとんどしてくれなかったし。
相場より安い業者の特徴としては、開業したてで実績が少ない個人業者だったり、汚れや状況に応じて追加料金やオプション料金を請求してくる業者だったりと、さまざまなケースがあります。
- 開業したてで実績が少ない
- 件数をこなさないと利益が出せないため、作業時間が異様に短い(1人作業で1台30分など)
- 分解をしない
- 不要なオプションを勧めてくる
- 清潔感がない
わりと当てはまっていた⋯。
僕の師匠も「基本的に、人は貰えるお金以上の仕事はできない」って言っていましたが、本当にそうだと思います。
高すぎる業者にも注意すべき点が
そうなると、やっぱり値段は高い方が安心よね。
そう言いたいところなんですが、実は値段が高い業者にも注意すべき点があるんです。
大手業者の多くは作業の部分を外注しているので、作業に来るのは別の下請け業者であることがほとんどです。
- 大手フランチャイズ(ダスキン、おそうじ本舗など)
- 大手家電メーカー(パナソニック、ダイキンなど)
- 大手家電量販店(ヤマダデンキ、エディオンなど)
- 大手スーパー系列(イオン、コープなど)
- 大手ハウスメーカー(ダイワハウス・ミサワホームなど)
下請け業者が来ると何がダメなの?
下請け業者そのものがダメというわけではないのですが、価格がどうしても高くなってしまう傾向にあるんです。
フランチャイズや下請けは、サービスに必ず2社以上の業者が関わる仕組みなので、本来不要な中間マージンが発生します。
以下は、大手業者の中間マージンの参考例です。
大手業者の中間マージンの参考例(当サイト調べ) | 中間マージン(実質) |
---|---|
大手フランチャイズ | 価格の約30〜50% |
大手家電量販店 | 価格の約40〜50% |
大手スーパー系列 | 価格の約40〜50% |
10,000円で頼んだら3,000〜5,000円は中間マージンってこと!?
中間マージン恐るべし⋯。
そして、その中間マージンを払うのはお客様自身です。
作業内容や品質については、下請けに丸投げの業者も多いので、結局大手に頼んだぶん費用が高くなっただけという結果になることも⋯。
あなた自身が、中間マージンを「もったいない」と思うか「安心料」だと思うかも、業者選びの判断材料にしてくださいね。
価格が明瞭な業者
エアコンクリーニングを依頼する際は、基本料金だけではなく、追加料金の有無やオプションサービスの内容までハッキリと記載している業者を選びましょう。
中でも自動お掃除機能付きエアコンの場合は、分解に高い技術力と手間がかかるので、料金を5,000円〜10,000円程度高く設定してあることが一般的です。
しかし一部の悪徳業者の場合、オプション料金や駐車場料金を明確に記載しておらず、当日になって追加料金を請求してくるケースがあります。
予約時点での費用が安くても、当日になって高額なオプションの勧誘や強引な営業をしてきて、結果的に予約時よりも高い金額を請求されることのないように注意しましょう。
また、価格表に『〇〇円〜』と書いている業者には、どんな場合に追加料金が発生するかを念入りに確認しておくと良いですね。
特に最近多いのが、自動お掃除機能付きエアコンのお掃除ユニットを分解しないのに高額なオプション料金を請求してくる悪質業者です。こちらは後ほど詳しく解説します。
口コミ評価が高く豊富な業者
最も重視していただきたいのが、口コミ評価が高く豊富な業者を選ぶことです。ユーザーからの生の口コミは、信頼のおける貴重な情報源となります。
一方で、エアコンクリーニングは、世の中への普及率がまだ低いため、飲食業ほどにネットの口コミが充実しているわけではありません。
ですので、大手であっても口コミ評価が分からない業者が多いのが実情です。
ですが情報社会の現代で、そもそもどこを探しても口コミが存在しないような業者は、よほど依頼件数が少ない不人気店の可能性もあるので、初めての方は選ばない方が良いでしょう。
気になる業者を見つけたら、まずは口コミをチェックすることをおすすめします。
業者の口コミを調べる主な方法を、ここでは2つご紹介します。
- Googleマップで調べる
- ポータルサイト(マッチングサイト)で調べる
1.Googleマップで調べる
最初にご紹介するのは、Googleマップの口コミを見る方法です。
Googleマップで業者の口コミを見るには、Googleマップにアクセスして「エアコンクリーニング」と検索、またはGoogle検索で「エアコンクリーニング ◯◯(地域名)」と検索すると、検索結果の上の方にマップが表示されます。
マップを開くと、その地域のエアコンクリーニング業者の一覧と口コミが表示されるので、その中で口コミが豊富で良い業者があれば積極的に申し込みを検討しましょう。
ただし、Googleマップで口コミを調べるときに注意点が2つあります。
- やらせ口コミに注意する
- 評価を買っている業者に注意する
やらせ口コミに注意する
Googleマップは、実際にサービスを使用していない人でも口コミを書き込むことが可能なので、業者によっては『やらせの口コミ』を書き込んでいることがあります。
例えば、中身のない口コミで全部星5つの業者などは、身内のサクラがいる可能性があるので注意しましょう。
評価を買っている業者に注意する
そしてもう一つは、ユーザーから口コミ評価を買っている業者に注意することです。
さまざまな業者のホームページや口コミやをじっくり見ていくと分かるのですが、一部の業者で「口コミを書いてくれたら割引」とか、「口コミを書いてくれたら〇〇掃除を無料サービス」など、口コミを書くことを条件に割引したり、見返りを提供する業者がいるのです。
これらはGoogleのガイドラインに違反している行為で、評価を買っているやらせ業者ですね。
また「スタッフの目の前で口コミを書くように強要してくる」ような、悪質な業者もいるので注意が必要です。
ええ!?本人の目の前で悪い口コミなんて書けるわけないじゃん!
割引やサービスをしてくれたら悪い口コミを書きにくくなるように、人間の心理をも巧みに利用して高評価を多く集める悪質業者もいるので注意が必要です。
2.ポータルサイト(マッチングサイト)で調べる
ポータルサイト(マッチングサイト)というのは、「くらしのマーケット」「ユアマイスター」「ミツモア」など、企業が運営する予約サイトのことです。
個人業者や中小企業の多くは、これらのポータルサイトに登録しています。
ポータルサイトでは、簡単に登録業者の一覧や、ユーザーからの口コミを見て比較することができるので、初めて業者を探す方には非常に便利なサービスです。
口コミ件数の多い業者はそれだけたくさんの実績がある業者ということなので、安心材料となり得ますしね。
私もサービスを選ぶ際は必ずポータルサイトの口コミも参考にしています。
ですが、これらのポータルサイトにも気をつけるべき注意点がいくつかあるので、詳しく解説します。
- ランキングは、ポータルサイト側の都合で操作されている
- 品質の担保がなく、中には質の低い業者もいる
- 一度書かれた口コミは編集できない
- サービスをキャンセルしてしまえば口コミが書けなくなる
ランキングは、ポータルサイト側の都合で操作されている
ランキングの上位店舗を見ていると、口コミ評価の低い(少ない)業者が上位に出てくることが頻繁にあります。
普通に考えたらランキングの上位には、実績の豊富な人気店が表示されると思うところですが、実はそうはなっていないのです。
その理由は、
『人気店がランキング上位を独占すると、予約はその人気店だけに集中し、他の出店者に予約が入らなくなるから』です。
それって普通のことだと思うんだけど⋯何が問題なの?
それは、ポータルサイトの儲けの仕組みを考えると分かりやすいです。
ポータルサイトの儲けの中身は、出店者からの出店料や予約手数料です。
つまり、少しでも多くの出店者を確保することが、ポータルサイトの儲けの生命線なんですね。
出店者側からすれば、せっかく出店したのに全く予約が入らなければ、その店舗は出店を取りやめてしまうでしょう。
仮に出店者が出店を取りやめてしまうと、ポータルサイト側には一切の手数料が入らなくなるので、それだけは防がなければなりません。
ですので、ポータルサイト側はランキングを操作してでも不人気店に予約を供給しなければならないのです。
私自身、あるポータルサイトに登録した直後、実績も口コミもほとんどない状況で、他の人気店を押し退けて、なぜかランキングが地域3位になっていたことがありました。
そういうカラクリがあるのね。
ランキングを鵜呑みにしすぎるのも良くないわね。
品質の担保がなく、中には質の低い業者もいる
ポータルサイトの注意点として、品質の低い業者が乱立しやすいという問題があります。
ポータルサイトの出店方法は、身分証と連絡先の提出と非常に簡単なもので、ユーザーが気になる作業の品質に対する審査などは全くありません。
つまり裏を返せば、誰でもプロを名乗って出店できてしまうのです。
そうなの!?
実際に、私がポータルサイトに出店した際も、スキルを確認するような審査や研修などは全くありませんでした。
一方で、ダスキンやおそうじ本舗に代表されるフランチャイズ店の場合は、出店に伴い、本部の厳しい審査や研修が行われているので、ある程度の品質担保はできていると考えて良いでしょう。
なるほど、値段が安いのにはそういった理由があるのね⋯。
また、品質の低い業者を選ぶと、以下のようなトラブルに見舞われる可能性があります。
- 周囲の壁や家具などを汚された
- エアコンを壊された
- 汚れが取れていない
- 臭いが取れていない(酷くなった)
- 記載外の追加料金が発生した
ですので、優良な業者を自分で選ぶ自信がない人は、ポータルサイトに頼らず、最初からGoogleマップやフランチャイズ店から選ぶ方が良いかもしれませんね。
一度書かれた口コミは編集できない
ポータルサイトに一度書かれた口コミは、基本的に後から再投稿や修正することが出来ないようになっています。
ですので、例えばクリーニングを実施した直後は問題がなかったとしても、しばらくしてから不具合が起こったりトラブルが発生するようなことがあった場合に、ユーザーはその事実を書き込むことが出来なくなるのです。
例えば、良い口コミを書いた後に手抜き作業だったこと発覚して、トラブルに発展しても、その内容を口コミに書くことが、仕組み上出来ないんですよ。
えええ⋯それだと本当の意味で良い業者だったかどうかなんて分からないような…。
サービスをキャンセルしてしまえば口コミが書けなくなる
ポータルサイトの口コミは、基本的にサービスを受けた人だけが投稿できるようになっています。
サービスを受けたことがない人が、悪い口コミを書くことをできないように禁止しているんですね。
ですが、中にはその仕組みを悪用する業者も存在します。
例えば、サービス中に何らかのトラブルが起きた場合、このまま作業を終えると出店者に悪い口コミが入ってしまうかもしれません。
そこで、出店者がサービス自体をキャンセルしてしまうのです。もちろんお金をもらうことはできないのですが、業者としては星1つの口コミが入るよりはよっぽどマシでしょう。
すると、ユーザー側からは一切の口コミが書けなくなるので、どんなに最悪なサービスだったとしても泣き寝入りするしかないのです。
そんなことができるんだ⋯。
どんなに良いサービスでも人によって合う合わないがありますので、悪い口コミが全くないのはある意味不自然です。
ですので、悪い口コミの極端に少ない業者は、この仕組みを利用している可能性があることを覚えておきましょう。
逆にGoogleマップは、サービスを行った後からでも口コミの変更が可能なので、そういう意味では信ぴょう性が高いとも言えますね。
お掃除機能付きエアコンにも対応可能な業者
自動お掃除機能付きのエアコンは、メーカーごとに内部の構造が異なるので、分解して洗浄するには高い専門性と熟練の技術が必要です。
最近のエアコンは、自動お掃除機能付きエアコンが増えてきているので、対応している業者も増えている一方で、一部ではお掃除機能付きエアコンに対応していない(依頼されても断る)業者がいます。
お掃除機能付きエアコンのクリーニングに対応していない業者の中には、エアコンクリーニングそのものの経験や実績が少ない場合も多いので、経験豊富な業者に依頼したい人は、お掃除機能付きエアコンに対応している業者かを確認しておくとより安心です。
業務用エアコンに対応している業者はさらに安心
お掃除機能付きエアコンと同様、業務用エアコンにも対応している業者は、確かな技術と経験がある場合が多いです。
自動お掃除機能付きエアコンと業務用エアコンの両方に対応している業者は、それだけでも安心材料となるので、業者選びに迷っている人は、事前に確認しておくと良いでしょう。
お掃除機能付きエアコンのお掃除ユニットを分解しない業者はできるだけ避けよう
お掃除機能付きエアコンのクリーニングを断ってくる業者はまだ親切な方で、さらに注意すべき悪質な業者がいます。
それは、お掃除機能付きエアコンのオプション料金をしっかりと請求しておきながら、お掃除機能の該当部品(お掃除ユニット)を取り外さずに洗浄する悪徳業者です。
そもそも、お掃除機能付きエアコンの料金が高く設定されているのは、お掃除ユニットの分解と組み立てに技術と手間が必要なので、作業時間も余分にかかるからなんです。
逆に、お掃除ユニットの分解をしないのであれば、作業時間はスタンダードタイプとほとんど変わりありません。だからタイプが違っても料金を高くする必要性はないのです。
ところで、お掃除ユニットを分解しないで掃除するとどうなるの?
お掃除ユニットを分解しないまま洗浄を行なった場合、熱交換器やドレンパンなどの、エアコン基幹部品の洗浄が不十分になってしまうほか、エアコンが故障しやすくなるなどのデメリットがあります。
特に、ドレンパン周りは十分に洗浄を行わないと、排水経路に汚れが詰まって本体から水漏れを起こす原因となってしまいます。
エアコンの部品 | お掃除ユニットを分解した場合 | お掃除ユニットを分解しない場合 |
---|---|---|
熱交換器 (空気を吸い込むアルミ部品) | キレイにできる | 水が届かない部分有り |
ドレンパン (水受け皿) | 水が届かない部分有り | ほぼキレイにできない |
送風ファン (風が出てくるところ) | キレイにできる | キレイにできる |
これだけ品質に差が出るのね⋯。
お客様の無知につけ込んだ悪質なやり方だから、こういった業者にはできるだけ依頼しないように注意しましょう。
補償制度や損害保険に対応している業者
エアコンの部品の多くは、プラスチックを中心に作られているので、年数の経過により劣化したり老朽化してしまいます。
ですので、どんなに熟練の業者でも、エアコンを分解して洗浄する過程で、内部の部品を破損させてしまったり、電子基盤にトラブルが起きてエアコンの電源が入らなくなるなどの故障が生じることがあります。
また、エアコンクリーニングは室内で水を使って洗浄する作業なので、養生に細心の注意を払っていても、壁や床を濡らしてしまうようなケースも。
あってはならないことですが、人間なのでどうしてもミスは起こります。
そういった万一のトラブルが発生した際に、業者側が補償制度を用意していたり、損害保険に加入していれば、お客様の負担なく修理対応してもらうことができるため、万が一のトラブルの時にも安心です。
逆に業者が損害保険に加入していない場合、エアコンクリーニングによる破損はメーカー保証の対象外となることが多いため、メーカーへの修理依頼や修理費用の負担を、お客様ご自身で行わないといけなくなる可能性があります。
特に、エアコンクリーニング直後ではなく、しばらく経ってから不具合が生じた時に、業者がアフターフォローしてくれないケースや連絡が取れなくなってしまう業者も多いため、事前にトラブル時の対応や保証についても確認しておきましょう。
エアコンクリーニングのよくあるトラブル8選
次に、エアコンクリーニングでよくあるトラブルをご紹介します。
悪質なエアコンクリーニング業者に依頼をしてしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。
ここでは、実際によくあるエアコンクリーニングのトラブルをご紹介します。
- エアコンが故障した
- エアコンから水漏れ
- 壁や床に傷がついた・汚れた
- 臭いが酷くなった
- 見積もりより高い金額を請求された
- 約束の時間に業者が来ない
- スタッフの清潔感がなかった
- エアコンクリーニングを断られた
1.エアコンが故障した
エアコンクリーニングの際に、エアコン内部の部品を破損させてしまったり、電子部品を濡らしてしまうと、エアコンクリーニングの後になって電源が入らなくなったり、異音が発生するといったトラブルが発生することがあります。
通常なら、正直に事情の説明と十分なお詫びをした後で、破損したパーツを交換したり、修理の手配をするなど、最後まで業者が責任を持って対応することが一般的です。
しかし、中には「故障の原因はエアコンクリーニングではない」とか「最初から壊れていた」など、壊した事実を認めない悪質な業者もいます。
そんなヒドイ業者もいるのね⋯。
さらには、そのまま連絡がつかなくなるといった業者も存在するので、そういった業者にはくれぐれも依頼しないように注意しましょう。
2.エアコンから水漏れした
エアコンの汚れが重度だった場合や、排水経路に問題があるなどの様々な要因から、まれにエアコンクリーニングがきっかけで水漏れが発生することがあります。
特に経験の少ない業者の場合、クリーニングによって排水ホースに汚れを詰まらせしまい、エアコンクリーニング直後に水漏れが発生し、床や家財などが水浸しになってしまうことも。
考えただけで恐ろしい⋯。
購入当初から定期的にエアコンクリーニングを実施している場合や、設置工事が正しく行われている場合、エアコンクリーニングで水漏れのトラブルが発生することは少ないのですが、いずれにしても、トラブルが発生したら迅速に対応してもらう必要があります。
しかし、悪質な業者の場合は「メーカーに依頼して下さい」とか「エアコンクリーニングは関係ありません」などと、水漏れを起こした責任を取らない業者も存在します。
水漏れはお客様にとっても最悪のイベントとなり得るので、可能な限り早急に対応してくれる業者を選びましょう。
3.壁や床に傷がついた・汚れた
エアコンクリーニングの作業では、脚立や高圧洗浄機をはじめとする機材を持ち込みます。
その際に、床や壁が傷つかないようにブルーシートやビニールでの養生を行うことが一般的です。
ですが、一部の業者はこうした事故への対策が不十分なことも多く、壁を傷つけたり濡らしたり、床や家具を汚してしまうなどのトラブルが発生することも多いです。
さらに悪質な業者は、これらの事故を知らぬふりして帰ってしまうこともあり、後で気づいた時には連絡さえつかなくなるといったケースもありました。
とんでもない業者もいるのね!
業者を探す際は、どの程度まで養生をしてくれるかをあらかじめ調べておくと良いでしょう。
4.臭いが酷くなった
エアコンクリーニングによって、内部の汚れを洗い流すことで、基本的には臭いは軽減されるのが一般的です。
しかし、洗浄の際のすすぎが不十分な場合、臭いが残ってしまう場合もあります。
さらに悪質な業者の場合は、使用した洗剤を十分に洗い流せていないことがあり、残った汚れと混ざってさらなる悪臭が発生してしまうこともあります。
クリーニング前より臭いが酷くなる場合は、まずは業者に再洗浄を依頼してみましょう。
一方で、エアコンクリーニング後にしばらく使っていないと、エアコン内部に再び湿気や雑菌が発生してしまい、臭いが発生することがあります。
その場合は、夏季なら冷房の最低温度で1時間程度、冬季なら暖房最大温度で1時間程度の運転をすると、機械の中の空気が循環して臭いが軽減されるので試してみて下さい。
5.見積もりより高い金額を請求された
作業の当日になって、予約時点の金額とは別の追加料金を請求されてしまい、結果として高額な費用を支払ってしまうといったトラブルがあります。
エアコンの機種違いによって内容に変更があり、当日の追加料金が発生することはありますが、強引な営業によって追加料金を請求される場合は悪質業者である可能性が高いでしょう。
特に、お客様を集めるために最初は相場より安い金額を設定しておきながら、当日になって汚れ具合や設置状況などを理由に追加料金を請求してくる業者には注意が必要です。
6.約束の時間に業者が来ない
予約の時間になっても業者が来ないことも、よくあるトラブルの一つです。
予約の時点ではメールや電話でやり取りができていたにも関わらず、当日時間になって連絡がつかなくなるようなケースなどが挙げられます。
せっかく部屋を準備をして時間を確保して待っていたのに⋯最悪。
道路状況や前の訪問先での状況によっては、予定時刻より遅れてしまうことはあっても、連絡もせずに無断でキャンセルをするような業者は悪質と言えますので注意しましょう。
7.スタッフの清潔感がなかった
自宅に業者を招き入れる必要があるエアコンクリーニングだからこそ起こり得るのが「スタッフの清潔感がなかった」というトラブルです。
- 気分が悪くなるほど体臭がキツい
- タバコ臭が部屋に充満した
- 靴下が汚れていて床が汚れた
- 汗がボタボタ落ちてカーペットが汚れた
こういったトラブルを防ぐには、スタッフの研修が徹底されている大手企業や、スタッフ自身が顔出ししている業者を選ぶと安心です。
また、そういったトラブルは口コミ評価にも表れますので、口コミを重視して選ぶことで、清潔感のないスタッフが来るといったトラブルも防げるでしょう。
8.エアコンクリーニングを断られた
トラブルとは少し異なりますが、エアコンクリーニングの予約をしたにも関わらず、業者から依頼を断られる場合があります。
あらかじめ、どのような場合にエアコンクリーニングを断られるかを知っておくことで、無用なトラブルを防ぐことができるでしょう。
- エアコンの製造終了から10年を超えてる古い機種(故障リスクがある)
- 自動お掃除機能付きの設置条件が悪い場合(壁や天井との隙間がない等)
- 特殊な分解技術と時間を必要とする機種(富士通ゼネラル製 ノクリアXシリーズ・三菱電機 霧ヶ峰FZシリーズ・SHARP Airestシリーズなど)
- 窓用エアコンや埋込みエアコンなどの特殊なタイプの場合
- 高所や難所にエアコンが取り付けられている場合
- 周辺に駐車場スペースがない場合
逆に、上記の条件でも対応可能な業者は優良業者である可能性が高いです。自分の状況が当てはまってないかをしっかりとチェックしておきましょう!
まとめ:優良な業者を見分けて未然にトラブルを防ごう
それでは今回のまとめです。
今回は、エアコンクリーニングの業者選びの方法や、エアコンクリーニングのよくあるトラブルを解説しました。
- 安すぎず高すぎない価格の業者
- 価格が明瞭な業者
- 口コミ評価が高く豊富な業者
- お掃除機能付きエアコンに対応可能な業者
- 補償制度や損害保険に対応している業者
- エアコンが故障した
- エアコンから水漏れ
- 壁や床に傷がついた・汚れた
- 臭いが酷くなった
- 見積もりより高い金額を請求された
- 約束の時間に業者が来ない
- スタッフの清潔感がなかった
- エアコンクリーニングを断られた
エアコンクリーニングは、家の中で分解洗浄を行うといった性質上、完全にトラブルを防ぐことは困難です。
ですので、トラブルが発生した場合に、可能な限り誠意のある対応をしてくれるのが優良な業者であると言えます。
上記の特徴をしっかり覚えて、長く付き合える業者を探してみましょう!
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