そろそろ新しいエアコンに買い替えようかと思うんだけど、高い買い物だけに失敗したくない⋯。
本当におすすめできるエアコンを忖度なしで知りたい⋯。
こんな疑問にお答えします。
毎日のようにエアコンクリーニングをしていると、訪問先でさまざまな故障トラブルに出会います。
例えば、ウンともスンとも動かないエアコンだったり、頻繁に水漏れするエアコンだったり、異常な音を発しはじめるエアコンだったりと、これまでにも数えきれないほどのエアコンの故障を見てきました。
そうする中、「この機種はちょっと不具合が多いな」とか「このエアコンは自分のお客さんにはオススメしたくないな」というのが、経験からだんだんと分かってくるようになりました。
そうした過去の実体験とデータを元に、少しでも皆さんの役立つ情報を届けたいと思い、今回の記事を書くことにしました。
当記事では、エアコンクリーニングを1万台以上実施してきたプロが選ぶ、買ってはいけないエアコン3選をご紹介します。
今回はリビング編です!
- 買ってはいけないエアコンの特徴
- 買ってはいけないエアコン3選
- プロが本当におすすめするエアコン1選
※当サイトのポリシーについて
当サイトでは、エアコンクリーニングを通じて数千件のお客様を訪問してきた筆者の経験から、独自の視点で忖度なしの記事を書いております。
ですので、今回紹介した商品や業者をただ批判したい訳ではなく、現時点で『こういった課題が解決されていない』等の理由から、自分のお客様にはおすすめしないor注意喚起している内容も含まれています。
買ってはいけないエアコンの特徴
まずは、買ってはいけないエアコンの3つの特徴をご紹介します。
- 発売直後のエアコン
- フルモデルチェンジ直後のエアコン
- 住宅性能を無視した容量のエアコン
順番に解説していきますね。
①発売直後のエアコン
ひとつ目は、発売直後のエアコンです。
私たちが住む日本では、毎年のようにエアコンの新製品が発売されていますが、家電量販店などで取り扱っているのは『その年の最新モデル』か、『型落ちモデル(発売して1年以上経過)』のほぼどちらかです。
その中でも覚えていただきたいのは、発売したばかりのエアコンの値段が一番高く、そこから1年かけて徐々に値段が下がっていき、1年後の「型落ちになる前後」の時期が、最も値段が安くなるという事実です。
以下の例では、HITACHIの「白くまくん」の最上級モデルであるXシリーズ(2022年モデル)の、発売直後と1年後の料金を比較してみました。
えっ?ほぼ半額!?
赤枠の価格を見てみると、発売直後の価格が300,699円だったのに対し、なんと1年後の価格は167,000円まで下がっているのです。
で、これだけを見て
でもこれだけ価格が違うのは、新製品がもの凄く進化したからじゃないの?
と考えた皆さん、こちらの画像をよ〜く見てください。
上記の画像は、2022年と2023年モデルのXシリーズのスペック比較なのですが、最新のモデルに追加された機能は、空気清浄機能のアップグレードだけ。代わりに前モデルまでのAI自動運転機能は削除されています。
そして気になる年間電気代(目安)は、27,243円から27,972円と、わずかですが増えているのです。
機能面はプラマイゼロ?で、電気代がチョコっと高くなった。つまり⋯。
そう、ほとんど同じエアコンです。
えええ⋯。
ですので、どうしても『この新機能のエアコンが欲しい!』といった理由でもない限りは、発売直後のエアコンには手を出さないことをおすすめします。
②フルモデルチェンジ直後のエアコン
フルモデルチェンジと聞くと、良いイメージを持つ方がほとんどだと思いますが、エアコンに関して言えばフルモデルチェンジ直後の購入は実はあまりおすすめできません。
なぜなら、フルモデルチェンジ直後のエアコンは、故障や水漏れなどさまざまな不具合の発生リスクが、従来モデルよりも高くなりがちだからです。
- 新機能の不具合により大規模リコール
- 構造に無理が生じて本体から水漏れ
- メーカーも想定外の事故トラブル
過去には、最新技術の人感センサー搭載のエアコンが、ペットを検知できずに自動停止してしまい、ペットが熱中症で亡くなったという事故もありました。
もちろんメーカーも細心の注意を払って設計やテストを行っているのですが、フルモデルチェンジ直後はメーカーも想定外のトラブルが発生することもあるのです。
各メーカーはこうしたトラブルを経て、次年度以降のモデルで改善していくんですね。
でもお店の店員さんも新製品をガンガン勧めてくるよね?
販売員さんにしても、発売したばかりのエアコンがトラブルの発生しやすい機種だなんて予測できるはずもないから、そこは仕方のないことですね。
上記の理由から、フルモデルチェンジ直後のエアコンの購入はリスクが高いと覚えておきましょう。
③部屋の断熱性能を無視した能力のエアコン
皆さんはエアコンを選ぶときに、6畳用とか10畳用といった「畳数」を基準にしていると思いますが、この畳数の基準ってどこから来ているものかご存知でしょうか?
実はこの畳数の基準は、1964年当時の「木造無断熱平家住宅」を基準として制定されたものなんです。
えっ??50年以上も前なの??
まだグラスウールなどの断熱材がほとんど普及していなかった時代の、無断熱住宅が当たり前だった時の基準のままなんですよ。
例えば、東京都をモデルケースとした以下の表をご覧ください。
1つ目の表は、住宅基準別の必要な暖房能力の比較表です。
断熱性能基準 | Q値 (W/㎡・K) | C値 (㎠/㎡) | 6畳用 (9.9㎡) | 10畳用 (16.6㎡) | 14畳用 (23.2㎡) | 18畳用 (29.8㎡) |
---|---|---|---|---|---|---|
1964年基準(無断熱住宅) | 6.5 | 22.4 | 2077 | 3482 | 4866 | 6251 |
1999年基準(次世代省エネ基準) | 2.7 | 4.1 | 739 | 1239 | 1732 | 2224 |
参考:日本経済新聞|間違いだらけのエアコン選び「課題能力」避ける常識|松岡和也 松尾設計室代表
1964年当時の無断熱住宅の18畳の部屋に必要な暖房能力は約6200Wなのに対して、次世代省エネ基準の住宅に必要な暖房能力は約2200Wとなります。(もちろん日照状況や天井の高さなどによっても異なります)
分かりやすく言うと、昔の古い家の18畳の部屋を十分に暖めるには約6200Wの暖房能力のエアコンが必要だったんだけど、現在の住宅なら約2200Wの能力のエアコンがあれば十分ということですね。
ところで、2200Wのエアコンって何畳用なのかしら?
その答えは、以下の表を見れば分かります。
以下はエアコンの畳数別の暖房定格能力(安定して出せる能力)の一覧表です。
エアコンの暖房定格能力 | 6畳用 (9.9㎡) | 10畳用 (16.6㎡) | 14畳用 (23.2㎡) | 18畳用 (29.8㎡) |
---|---|---|---|---|
暖房定格能力(W) | 2500 | 3600 | 5000 | 6700 |
つまり、次世代省エネ基準の住宅なら、18畳の部屋でも6畳用のエアコン1台で事足りるのね!
ですので、断熱性能の高くなった現在の住宅で、カタログ畳数どおりのエアコンを買ってしまうと、多くの場合でオーバースペックになってしまい、以下のようなデメリットが生じます。
- 購入価格などの初期費用が高くなる
- 電気代が無駄に高くなる
購入価格などの初期費用が高くなる
6畳用と18畳用のエアコンでは、購入価格にこれだけの差があります。
6畳用のエアコンと18畳用のエアコンでは、価格も2倍近く変わってしまうのね。
それだけじゃなく、工事代金などの初期費用も高くなってしまうので、住宅性能も考えてエアコンを選ぶことが重要ですね
Q.エアコンの取り付け工事の料金は?
6畳用エアコンの取り付け工事料金の相場は15,000円前後、14畳用エアコンの取り付け工事料金の相場は20,000円前後です。
電気代が無駄に高くなる
オーバースペックのエアコンは、あり余るパワーを抑えながら運転することになります。
この時に効率が悪化してしまい、その結果電気代が無駄にかかってしまうのです。
例えるなら、スポーツカーが渋滞中にノロノロ運転をしている状態に近く、燃費が非常に悪い状態なんだよ。
パワーがありすぎるのも良くないのね。
上記の理由から、エアコンを選ぶときは自分の家の機密性や断熱性を計算に入れた上で、畳数を選びましょう。
買ってはいけないエアコン3選
それでは、上記の特徴を踏まえた買ってはいけないエアコンは以下の3選です!
- Panasonic(パナソニック)Xシリーズ
- SHARP(シャープ)Airest
- 三菱電機 FZシリーズ
①Panasonic(パナソニック)Xシリーズ(CS-X〇〇〜)
Panasonic(パナソニック)のXシリーズは、パナソニックの現行モデルの中では2番目に高級なハイグレードモデルです。
特徴としては、フィルター自動お掃除の方式を2通り選べる(自動排出・ダストボックス方式)唯一のモデルとなっており、これまでの自動排出モデルでは取り付け工事が出来なかった隠蔽(いんぺい)配管にも対応できると話題になったモデルです。
しかし、フィルター自動お掃除機能の掃除方式が従来のタイプから大きく変更されており、ぶっちゃけフィルター清掃性能は過去のモデルより悪化した印象です。
従来製品より細くなった自動排出ダクトも相まって、自動お掃除の際に排出しきれないホコリがエアコン内部に残留してしまうというデメリットがあります。
また、以前のモデルと比較してもプラスティックが破損しやすく感じたり、樹脂のコーティング性能も悪くなっているのか、過去のモデルと比較しても『汚れやすいし汚れが落ちにくいエアコン』という感想です。
この辺りは以前のモデルの方が良かった気がします。
現モデルのXシリーズを、年間50台以上はクリーニングしていますが「これは自分では絶対買わんやろな〜」というのが正直なところです。
ですが、多様化するユーザーのニーズを満たそうとするメーカーの姿勢は素晴らしいと思うので、今後の改善に期待です。
②SHARP(シャープ)Airest(AY-L〇〇P〜 AY-N〇〇P〜)
シャープのAirest(エアレスト)は、シャープが4年の年月をかけて開発した、「空気清浄機と呼べる唯一のエアコン」のキャッチフレーズで話題となったエアコンです。
空気清浄機とエアコンの良いところ取りを目指したモデルで、発売した当時は衝撃的でした。目の付け所は「さすがシャープ!」といったところですね。
ただし、空気清浄機の性能を確保するために、内部の構造を従来のエアコンから大幅に変更したため、分解組立が非常に難しいというデメリットがあり、修理やクリーニングの実施が最高難易度の家庭用壁掛けエアコンとなってしまいました。
結果、エアコンクリーニングに対応できる業者が限りなく少ない上(ほとんどの業者に断られます)、やっと見つかったとしても作業時間や作業価格も余分にかかってしまいます。メンテナンスコストは最悪と言って良いでしょう。
エアコン単体の性能としても、ハイグレードエアコンとしては消費電力性能も最低ランクで、送風音がうるさいとの口コミも多く、僕的には「現状、コスパの悪いエアコン」という評価です。
リコールもあったし現時点では問題が多いエアコンといった印象ですね⋯。
ただ、アイディア自体は本当に素晴らしいエアコンなので、個人的には今後の改善に期待しています。
③三菱電機 FZシリーズ(MSZ-FZ〇〇〜)
三菱電機の霧ヶ峰FZシリーズは、2015年に発売された三菱電機の最上級グレードのルームエアコンで、送風ファンを「2機のプロペラタイプ」にした初の壁掛けエアコンとして話題となりました。
省エネ性能については他社製品を寄せ付けず、発売当初からNo. 1省エネエアコンの称号を欲しいままとしています。
真っ白で真四角な形状とも相まって、リビングにて圧倒的な存在感を放つエアコンですね。
この機種の悩みどころは、本体の重量が重すぎて取り付け場所や取り付け業者を選ぶこと、そして従来機種と比べても水漏れトラブルが多いことです。
経験豊富な工事業者を選ばないと、取り付け後の工事不良でエアコンが壁から外れてきたりと、(実際に何度か見てきました)思わぬトラブルに見舞われるリスクがあります。
新しい設計のエアコンにはある程度の不具合が付き物ですが、FZは従来の構造とは全く異なる構造のため、これまでのエアコンと比べてもどうしても不具合が多くなってしまう傾向があるんですね。
とはいえ、スペック性能はピカイチなので、今後も霧ヶ峰のメイン商品となり続けるでしょう。
プロが本当におすすめするエアコン1選
それでは最後に、エアコンクリーニングのプロが本当におすすめするエアコンをご紹介します。
三菱電機 霧ヶ峰Zシリーズ(MSZ-Z〇〇〜)※寒冷地ではZDシリーズ
個人的に一番おすすめなのが、三菱電機の霧ヶ峰Zシリーズです。
えっ!?また霧ヶ峰?
誤解されないように言っておきたいのですが、霧ヶ峰は本当に素晴らしいエアコンなんですよ。
霧ヶ峰Zシリーズのメリットは以下のとおりです。
- 省エネ性能が他社のトップグレード並み
- なのに価格が安い
- 霧ヶ峰の故障率は全メーカーで比較してもかなり少ない印象
- 使っている部品も頑丈かつ汚れにくい(コーティングが優秀)
- 綺麗を維持しやすい内部設計
順番に解説していきます。
省エネ性能は他社のトップグレード並み
毎年発売するエアコンの中で、各社が最も激しく競い合っているのが「省エネ性能」です。
なぜなら、毎年発表される「家電省エネ大賞」が、製品の売れ行きもに大きく影響するからです。
省エネ大賞のエアコンなら欲しくなっちゃうよね。
では、実際に省エネ大賞を受賞したエアコンと、霧ヶ峰Zシリーズを比較してみましょう。
左が2021年のエアコン省エネ大賞のPanasonic エオリア、右が霧ヶ峰Zシリーズです。
霧ヶ峰はZシリーズは、他社のトップグレードとも遜色ない省エネ性能であることが分かります。
霧ヶ峰Zシリーズとの年間電気代の差は1,647円(月137円)と、缶ジュース1本分くらいの差しかありません。
なのに価格が安い
性能については、他社のトップグレードにも負けない霧ヶ峰Zシリーズですが、価格はかなり安くなる印象です。
他社のトップグレードと比較してもかなり安く買えそうですね。
ほんとだ、霧ヶ峰Zシリーズの方が4万円以上も安くなってるのね。
霧ヶ峰の故障率は全メーカーで比較しても少ない印象
私たちエアコンクリーニング業者は、日々あらゆるメーカーのエアコンを分解してメンテナンスをしているため「どこのメーカーのどの製品に不具合が多いか」ということを、日々の経験から熟知しています。
そっか、メーカーの修理の人は自社の製品しか扱わないから比較できないのね。
そんな中、やはり不具合が起きにくいエアコンは存在するのですが、三菱の霧ヶ峰のトラブル発生率は非常に少ない印象です。(FZ以外)
使っている部品も頑丈かつ汚れにくい(コーティングが優秀)
これは霧ヶ峰全体に言えることですが、使っている部品が非常に頑丈で、実際に触っていて破損することはほとんどありません。
そして、樹脂のコーティングが非常に優秀なため、付着した汚れがプラスティックを汚染することなく、ツルっと取れるのです。
こういった一つ一つのパーツの完成度が、霧ヶ峰が故障しにくい理由なのかもしれません。
綺麗を維持しやすい設計
最後に、これは完全にクリーニング業者目線なのですが、霧ヶ峰のエアコンは非常に分解組立がしやすく、メンテナンス性の良い設計となっています。
その構造のおかげで、より壊れにくく、より綺麗を保ちやすいエアコンだと個人的には感じています。
もちろん実感でしかないのですが、それくらい霧ヶ峰には安心感がありますね。
まとめ
最後に、今回のまとめです。
今回は、買ってはいけないエアコン3選と、買ってはいけないエアコンの特徴をご紹介しました。
- 発売直後のエアコン
- フルモデルチェンジ直後のエアコン
- 住宅性能を無視した容量のエアコン
- パナソニック Xシリーズ
- シャープ Airestシリーズ
- 三菱電機 FZシリーズ
最後に、プロが本当におすすめするエアコンは以下となります。
三菱電機 霧ヶ峰Z(ZD)シリーズ
次のエアコンは霧ヶ峰Zシリーズにしてみます!
あくまでリビング用としての参考にしてくださいね。
霧ヶ峰以外のエアコンから選びたい人は、富士通ゼネラルのZシリーズや、DAIKINのAXシリーズもおすすめです。
それと、電気屋さんでエアコンを購入する際は、機密性や断熱性を踏まえた畳数を選ぶことを忘れないようにしましょう!
コメント
コメント一覧 (4件)
私は東芝を買って、最悪でした。
買って1ヶ月で、室外機が壊れ、
6ヶ月で,リモコンがこわれました。
その時は最悪でした。修理に電話したら
有料だと言われ、一年のメーカー保証の範囲だと言ってもダメなので、責任者に電話し直しました。その時の電話の録音を聞くように言ったら、しばらくして、お詫びの電話がありましたから、許してやりました。
小川さん、コメントありがとうございます!それは大変でしたね。
T芝製品は故障の際の修理対応が遅く困ったことがありました。
私も今年の夏に修理依頼を相談したら「お住まいの地域はの修理訪問は1ヶ月待ち」
そんなに待てるかーい!と、買い替えました。笑
T芝製品は買いませんでした。笑
私は買ってはいけないエアコン(三菱電機 FZシリーズ)を買ってしまいました。本当に最悪です。
2021年に最上位モデル(MSZ-FZ7121S-W)を購入。エアコンの幅が広くて戸建のエアコンスペースに収まらず、カーテンレールを特注しました。
音がむちゃくちゃうるさいです。我が家はリビングだから耐えていますが、テレビは音を3つくらい上げないと聞こえないです。寝室では全く使えものにならないレベルです。
購入2年目の夏に、冷房が設定温度まで下がらなくなり、ファン等を一式交換しています。エアコンの幅が大きく、右サイドにスペースがないため、「修理する際、壁紙が破ける可能性があることを了承してください」と三菱エアコンの担当者から言われました。
最も最悪なのは、8月に3週間ほど三菱エアコンのサポートセンターが夏季休業になることです。1番サポートが必要な季節にサポートセンターの長期休暇はおかしいと思います。
三菱エアコンを購入する際は、気を付けてください。
寺尾さん、コメントありがとうございます!
FZを購入されていたのですね・・・。
詳しくお話を聞かせていただきありがとうございます。これから購入される方の参考になると思います。
個人的には、FZ以外の霧ヶ峰は本当に優秀だと思っているので、寺尾さんもまた機会があればZシリーズも検討してみてください。笑